内容説明
あとわずかで航空自衛隊のF‐4はすべて退役し、半世紀におよぶ運用の歴史に幕を閉じる。全盛期に6個あった飛行隊も今は2個を残すのみ。第302飛行隊は2018年度内にF‐35Aに機種更新され、第301飛行隊がラスト・ファントムの部隊となる。F‐4の最後の勇姿を記録するため、現役・OBのファントムライダー、整備員、偵察部隊、技術者ら数十人に密着取材。さらに劇画『ファントム無頼』の作者にもインタビューし、ファントムへの思いを熱く語ってもらった。関わった人々に忘れえぬ記憶を残し、特別な愛着をもたらしたF‐4ファントム、ありがとう。そして、お疲れさま…。
目次
1 F‐4だから長く活躍できた―杉山良行前空幕長
2 F‐4の戦力を使い切る
3 航空自衛隊とF‐4ファントム
4 最後のファントムライダー
5 ファントム発進!
6 複座戦闘機乗りの心得
7 最強の飛行隊を目指して
8 空の守りの最前線
9 ファントムOBライダーズ
10 最後のドクター―列線整備小隊
11 F‐4を支えるメカニック集団
12 劇画『ファントム無頼』に込めた思い
13 今だから語れる非常事態
14 RF‐4偵察機―偵察航空隊の使命
15 写真を読み解く―偵察情報処理隊
16 創意工夫でやりくり―偵察航空整備隊
17 日本の空を支えて半世紀―丸茂吉成空幕長
18 永遠の翼「F‐4ファントム」
増補「それからのファントムラーダー」
著者等紹介
小峯隆生[コミネタカオ]
1959年神戸市生まれ。2001年9月から週刊「プレイボーイ」の軍事班記者として活動。軍事技術、軍事史に精通し、各国特殊部隊の徹底的な研究をしている。日本映画監督協会会員。日本推理作家協会会員。筑波大学非常勤講師、同志社大学嘱託講師
柿谷哲也[カキタニテツヤ]
1966年横浜市生まれ。1990年から航空機使用事業で航空写真担当。1997年から各国軍を取材するフリーランスの写真記者・航空写真家。撮影飛行時間約3000時間。日本写真家協会(JPS)会員、日本航空写真家協会(JAAP)会員。日本航空ジャーナリスト協会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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