内容説明
1958年、新型の5.56mm口径ライフルが発表された。プラスチックとアルミニウムで作られた斬新なM16ライフルは、以後60年間、数多くの改良が重ねられ、M4カービンに発展し、現在に至っている。同時に、これまで制式化された小火器の中で最も意見の分かれる銃として、その信頼性と性能をめぐる論争に悩まされてきた。ベトナム戦争に従軍した米陸軍特殊部隊グリーンベレーの元隊員で、兵器専門家である著者がM16ライフルの多難な開発史を詳細に分析し、戦場で実際に使用した将兵の体験を総括する
目次
第1章 ブラック・ライフル誕生(短命に終ったM14ライフル;新たな軽量小銃を求めていた米空軍 ほか)
第2章 ベトナム戦後のM16(ベトナム戦後、M16の生産激減;歩兵戦闘車用M231ライフル ほか)
第3章 M16の弾薬と付属品(スリング、バイポッド、クリーニング・キット;M7銃剣とM9多目的銃剣 ほか)
第4章 戦場のM16(M16ライフルの射撃手順;ジャミング(故障・作動不良)の回復 ほか)
第5章 M16の後継機種(AK‐47と人気を二分するM16ライフル;決まらないM16の後継機種)
著者等紹介
ロットマン,ゴードン[ロットマン,ゴードン] [Rottman,Gordon L.]
1967年に米陸軍入隊後、特殊部隊「グリーンベレー」を志願し、各国の重・軽火器に精通する兵器担当となる。1969年から70年まで第5特殊部隊群の一員としてベトナム戦争に従軍。その後も空挺歩兵、長距離偵察パトロール、情報関連任務などにつき、退役時の軍歴は26年に及ぶ。統合即応訓練センターでは、特殊作戦部隊向けシナリオ製作を12年間担当。著書多数
床井雅美[トコイマサミ]
東京生まれ。デュッセルドルフ(ドイツ)と東京に事務所を持ち、軍用兵器の取材を長年つづける。とくに陸戦兵器の研究には定評があり、世界的権威として知られる。著書多数
加藤喬[カトウタカシ]
元米陸軍大尉。都立新宿高校卒業後、1979年に渡米。アラスカ州立大学フェアバンクス校ほかで学ぶ。88年空挺学校を卒業。91年湾岸戦争「砂漠の嵐」作戦に参加。米国防総省外国語学校日本語学部准教授(2014年7月退官)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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