内容説明
今から九百年前に書かれた日本最古の兵法書『闘戦経(とうせんきょう)』。日本に古来から伝わる「武」の知恵と「和」の精神を簡潔にまとめた書物である。「孫子」をはじめとする古代シナの兵法が、戦いの基本を「詭道」として権謀術数を奨励するのに対し、『闘戦経』を貫く基本理念は「誠」と「真鋭」である。「孫子」と表裏をなす純日本の兵法書『闘戦経』の全訳。
目次
闘戦経相伝の系譜
闘戦経の解説(天地に先だつ神武;文武一元と武先文後;骨と化して識る;自分の踏むべき道に徹する ほか)
『闘戦経』を体現した兵法の天才・楠木正成(楠木正成の秀逸なる作戦・戦闘;楠公の戦策上奏と京都防衛作戦;山地の打通作戦と欺騙行動;豊島河原の陣地攻撃と越水の遭遇戦;悪しきシビリアン・コントロールと湊川の戦い;孫子と闘戦経を表裏で学んだ唯一の武人)
著者等紹介
家村和幸[イエムラカズユキ]
兵法研究家、元陸上自衛官(二等陸佐)。昭和36年神奈川県生まれ。聖光学院高等学校卒業後、昭和55年、二等陸士で入隊、第10普通科連隊にて陸士長まで小銃手として奉職。昭和57年、防衛大学校に入学、国際関係論を専攻。卒業後は第72戦車連隊にて戦車小隊長、情報幹部、運用訓練幹部を拝命。その後、指期幕僚課程、中部方面総監部兵站幕僚、戦車中隊長、陸上幕僚監部留学担当幕僚、第6偵察隊長、幹部学校選抜試験班長、同校戦術教官、研究本部教育訓練担当研究員を歴任し、平成22年10月退官、予備自衛官(予備二等陸佐)となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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残心
ごみくず
Yoshika Komatsu