出版社内容情報
日本一の賢治好き井上ひさし氏が作家兼編集長になった。抱腹絶倒の賢治への架空インタビューからひさし流詳細年表まで「秘蔵写真満。
目次
1 賢治の宇宙―井上ひさしが書いた賢治
2 宮沢賢治はこう生きた―三十七歳の生涯
3 イーハトーボさまざま―くめどもつきぬ賢治の魅力
4 イーハトーボの劇列車―こまつ座公演
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やま
14
宮沢賢治と井上ひさし。どちらも言葉の感覚が鋭くて、きっと面白いだろうなと思ったら、いろんな発見がありました。井上ひさしの演劇の脚本家ならではの言葉に対する感覚。音読するほうが良いといわれる宮沢賢治の作品は、確かにラジオなどで朗読で聞くと耳に素直に入ってくる。その理由が少しわかったような気がしました。◇宮沢賢治、夏目漱石、太宰治は特にその人となりを知ったほうが作品を味わえるという話は妙に納得。音楽でいえばベートーヴェンが同じタイプかななんて思います。2022/05/23
ちゅーとろ
3
井上ひさしの宮澤賢治論。賢治+啄木にインタビューしたり、賢治の一生を写真付きでおったり、魅力に取り憑かれた人の一文を集めたりと盛り沢山。最後にこまつ座”イーハトーボの劇列車”サマリでまとめ。短い人生であったが、芸術と科学と宗教とバランスした素敵な人だったのだ。宮澤賢治の童話は擬態語・擬声語でリズミカルで幻想的だが、井上ひさしの文章もリズミカルで楽しかった。改めて賢治の童話と人生に魅了された、井上ひさしの魅力にも魅了された。2020/06/28
さく
2
賢治が少しわかった気がする。哀しさをもった愛すべき人だったと。2016/01/23