出版社内容情報
個人の力では動かし難い絶対絶命の境涯を受けいれた戦士たちの最後の言葉。山本五十六、井上成美はじめ、勇者たちの痛切な肉声が蘇る。
目次
戦艦大和に殉じた“特攻”艦隊司令長官
十万人の部下に玉砕を命じた剛毅
対米英戦に反対した名将の覚悟
玉砕強要の軍司令部命令に抗す
サイレント・ネイビーに徹した生涯
戦犯裁判を第二の戦場として闘う
押しつけられた偶像「特攻の父」
「京子ちゃん、さようなら」
「終戦」後に特攻出撃した闘将
自決を迫る妻と「グズ元」の胸中〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かおりんご
43
「きけわだつみのこえ」や「回天」の遺書は多数目にしてきたけれど、今回は、遺書プラスこの遺書を書くことになった背景が分かり、ぐっと気持ちが伝わってきました。今まで悪役だと思っていた人たちも、実は時代に翻弄されていただけなのかもしれないと、考えを改めることもできて、よかったです。2015/09/26
Kosei Yamamoto
0
2015/08/27
kappa
0
先の大戦とは何だったのか考えさせられる一冊。この本を読んで阿南陸相の印象が変わった。軍における立場や個々の考え方の違いはあるが、結局は皆、日本のために死んでいった人々である。ありきたりな言葉だが、彼らを始めとする大勢の人々の死を無駄にしてはならないと感じる。2015/05/10