出版社内容情報
二年後、東大駒場寮は六十年の幕を閉じる。駒場寮は戦後史の発生現場だった。現在、日本の中枢を支える官僚、経営者、学者の青春を活写する。
内容説明
復興期の混乱と躍動のなかで、新しい時代を模索する駒場寮に生きる若者たち。現代日本の中枢として活躍するかれらエリートたちの熱き青春像が今、よみがえる。
目次
プロローグ(駒場寮の廃寮が決定される;一高駒場寄宿寮の誕生;ストはたんなるパフォーマンスか?)
第1章 新制東大誕生
第2章 断固たる姿勢の矢内原学部長
第3章 “梁山泊”だった駒場寮
第4章 青春の特権―純情と熱気と
第5章 燃えあがる反米闘争
第6章 嵐のなかの学生たち
第7章 嵐の予告
第8章 学生エネルギーの奔流
第9章 矢内原学部長の決断
第10章 闘争の終結
エピローグ(“闘いの砦”の終焉;南原総長と矢内原教養学部長との対比)