内容説明
深刻な地域・地球環境問題に対し、人間はいかなる方向にかじを取ればよいか。新たな文明の指針はどこに見出せるか。科学・思想哲学・宗教学・社会学など多彩な学問領域から結集した気鋭たちがサステナビリティを鍵に難問に挑む。
目次
第1章 仏教の立場から考える環境倫理と企業倫理
第2章 災害とサステナビリティ
第3章 災害とサステイナビリティ―災害リスク対応における社会的公正
第4章 被害者救済からみた中国の環境・公害問題
第5章 持続可能な社会構築に向けた途上国に対する環境技術支援―フィリピンにおける廃棄物処理・エネルギープロジェクトを事例として
第6章 国立公園の「焼畑農耕民」と「環境にやさしいブータン人」
第7章 世界はアマゾンの自然遺産を守れるか―エクアドル、ヤスニイニシアティブをめぐって
第8章 「生命にとっての水」の再考―水の価値を地域に根付かせるための提案
第9章 環境の読み直し―100年後の持続可能な社会へ
第10章 自然農法の思想:福岡正信の場合
第11章 放射性廃棄物地層処分(バックエンド問題)をめぐる哲学的諸問題について