内容説明
NHK連続テレビ小説「あまちゃん」のロケ地として有名になった三陸沿岸地域は、三陸復興国立公園に指定されるほど自然景観に恵まれているばかりでなく、歴史・文化・民俗伝承の宝庫でもある。未来に向けた価値を究明する一冊!
目次
第1章 北奥州・三陸の風土と暮らし(北奥州・三陸の風土;海を通じた交流と文化;先住蝦夷と古代国家日本;特産品としての金・馬・海産物)
第2章 奥州藤原氏の北方自立の戦い(仏教都市平泉への長い道のり;西国の内乱と奥州藤原氏;源頼朝の奥州合戦;記憶遺産としての義経北行伝説)
第3章 中世武家政権下の北奥州社会(在地地頭による統治;社会の変化と文化の広がり;北奥州の戦国時代;秀吉の奥州仕置きと九戸の役)
第4章 幕藩時代治世の光と影(盛岡・津軽両藩の確執と沿岸防衛;文政の忠臣蔵 相馬/大作の義挙;三陸沿岸における産業化と生活革新;盛岡藩の悪政と財政破綻;三陸沿岸領民の世直し闘争)
第5章 北奥州・三陸を生きた人々の心性(周縁にとどまる意志;独行を辞さない思想と実践;安住することない一揆頭取たち;経世済民にささげた生涯;起業家魂と地域振興の思い;三陸海岸に魅せられた人々)
著者等紹介
久慈勝男[クジカツオ]
1944年、岩手県久慈市生まれ。早稲田大学第一政治経済学部卒業。ギャラップインターナショナル日本代表・日本リサーチセンター常務取締役・研究所長、雲南大学客員教授、国内大学数校の非常勤講師などを経て現在、三陸の郷土史研究者として活躍中。三陸歴史未来学会主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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