感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アキ
90
青い髪の美しい少女の妖精は言いました「嘘には、足が短くなる嘘と、鼻が長くなる嘘と、2種類あるの。あなたのは鼻が長くなる嘘ね」子どもは悪いことと知りつつやってしまってから反省する。いい子になりますって約束するくせに、それを守ったことがない。言葉をしゃべるコオロギの忠告を聞かず木槌を投げて殺してしまい、金貨5枚をキツネと猫にだまし取られ、5か月ミシノータの国で遊びまくったらロバになってしまい。サメに食われて父さんと再会する奇想天外なおとぎ話。イタリアの子どもに人気があるのも肯けます。公開中の映画も楽しみです。2021/11/10
かもめ通信
20
ディズニーアニメの影響かすっかり知っているつもりになっていたが、ちゃんと読んだことがなかったなあと思いつつ手にした本。イタリアのイラストレーターインノチェンティによる見応えのある絵をふんだんにもちいた大判の絵本だが、文章の方もしっかりと読みでがある物語になっていて、寝る前にさらっと読み聞かせ…というわけにはいかない。数章ずつゆっくり冒険を楽しむつもりで読むのがいいかも。それにしても、知っているつもりだったピノキオとは全然違っていて、いろいろびっくり。変わったのはピノキオだけじゃなかったのね。2022/09/17
ケニオミ
10
図書館で手に取り、その豪華さ、絵の素晴らしさに魅了され、即お持ち帰りとなりました。勉強嫌いのピノキオは、すぐに周囲の誘惑に負け、易きに流れてしまいます。せっかくもらった金貨を一日で500倍にする話を信じたり、明日人間になるときに、唆されて勉強をしなくていい子供の楽園へ行ってしまったり、本当に脳のない木の人形だからかと思える行動に唖然としてしまいます。自分も子供時代はピノキオのようだったのでしょうか、何度も心を入れ替えるピノキオを不憫に思えてしまうから不思議です。久しぶりに大当たりの絵本です。超お薦めです。2013/03/20
ネロリ
5
嘘には、足が短くなる嘘と、鼻が長くなる嘘と、二種類ある。ディズニーの映画でしか知らなかったピノキオ。とても読み応えがあって、面白かった。とにかく、「ほんと、しょうがないなぁピノキオは。」って話なのだけど。ゼペットじいさんがカツラだというのには、ビックリした。それと、絵が素晴らしい。市井の人々の姿が見渡せる。2012/01/07
瀞
4
いい子は学校が好きで人の話をよく聞いて勉強やお手伝いが好きな子…と妖精さんは言いますが自分はどれも当てはまらない子供だったので読んでいてあまり楽しくはない本でした。しかし勉強も仕事もしない子供はろくなことにならないと言ういい教訓を得られる、良い本だと思います。ピノキオは最後の方はどん底でしたがそこから善行を重ねて人間になれたので本当によかったなぁと思いました。2012/04/30