- ホーム
- > 和書
- > 芸術
- > 絵画・作品集
- > 絵画・作品集(西洋)
内容説明
ヴァティカン宮殿のフレスコ画“アテネの学堂”には、58人もの人物が登場する。中央のプラトンとアリストテレスを囲む人々の中には、古代の重要な賢者たちが認められる。ラファエロは、思想と人類の英知の歴史を空間的(人文学によって解釈される正真正銘の“哲学の殿堂”である)に統合すると同時に、才能あふれる同時代人たちの何人かを古代の思想家の姿で表わすことによって―ラファエロ自身が含まれているのも偶然ではない―、時間的にも統合している。ともあれ、本書で語られる多様かつ緻密な仮説以上に心が動かされる発見は、この完全なる“傑作”の驚くべき特質を理解することにあるだろう。この作品は、ラファエロというルネサンス人の新たな自覚によって神話的な過去から取り戻され、見直され、具体的な形で実現された、人類の思想のきわめて“神聖”な性質の讃歌なのだ。
目次
ユリウス2世とラファエロよくある「口利き」
ヴァティカン宮殿内、ラファエロの諸室
署名の間
ラファエロの傑作“アテネの学堂”
図版:“アテネの学堂”(全図)
部分解説
年譜:ラファエロの生涯とその時代
著者等紹介
カルミナーティ,マルコ[カルミナーティ,マルコ] [Carminati,Marco]
1961年、ミラノ生まれ。美術ジャーナリスト。ミラノ・カトリック大学で中世・近代美術史を学び、現在、ミラノに本拠をおく日刊紙『イル・ソーレ・ヴェンティクアットロ・オーレ(Il Sole 24 Ore)』の美術欄の責任者として活発な執筆活動を展開している
渡辺晋輔[ワタナベシンスケ]
1972年生まれ。国立西洋美術館主任研究員。東京大学大学院人文社会系研究科美術史学専攻博士後期課程中退。専門はイタリア美術史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
優希
takakomama