感想・レビュー
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MI
72
九谷焼誕生秘話。大聖寺初代藩主前田利治が、藩の財政再建に後藤才次郎をよび、「美しい焼き物で藩を救うための大きな産業にしたい。」我流ではうまくいかず、才次郎の子忠清が、長崎に修行の旅に出る。よそ者は単純作業しかさせてもらえない。そこで出会った明からきた周とともに雇用主に信頼を集め、「絵の具の材料の鉱石技術を盗もうとした」雇用主に見つかるが、「盗みみてもできるものじゃない、その土地にあった方法を見つけよ」故郷に帰り周と共に窯の技術や色絵の発見に尽力した。焼いては失敗し、先人の苦労の賜物であり、郷土愛を感じた。2024/08/11
陸
0
前田四代様の頃の、大聖寺藩で、磁器の作成に挑む人たちの話。職人たちの人間ドラマ、盛り上がりに欠けるところはあるが、じっくりと描かれている。金山とか山の作業に流刑人たちを使っていたのね。2014/11/30