内容説明
大学生が見た日本の刑務所第3弾!変容する女性刑務所、高齢化・介護施設化する刑務所。矯正から介護へ:収容コストと社会的コスト、税金の投入か収容の回避か!
目次
第1章 大学生が見た女性刑務所
第2章 更生―札幌刑務支所
第3章 大学生が見た女性刑務所―パラダイムシフト
第4章 日本の刑務所の歴史
第5章 女性刑務所―処遇の歴史
第6章 介護施設化する刑務所―高齢受刑者と介護問題
著者等紹介
玉城英彦[タマシロヒデヒコ]
1948年、沖縄県今帰仁村古宇利島生まれ。現在北海道大学名誉教授、長崎大学客員教授。北里大学・テキサス大学・旧国立公衆衛生院(現在国立保健医療科学院)卒。国立水俣病研究センター・世界保健機関(WHO)本部(在スイス・ジュネーブ)勤務後、北海道大学医学部・大学院医学研究科教授、米国ポートランド州立大学・台北医科大学・デラサール大学(フィリピン)国際客員教授、北海道大学新渡戸カレッジフェローなどを歴任。専門は疫学・グローバルヘルス
中根瑞希[ナカネミズキ]
1998年大阪府生まれ。2022年3月北海道大学工学部卒業、2023年10月現在、北海道大学大学院工学院修士課程在学中
佐々木久夫[ササキヒサオ]
「人間と歴史社」代表。1950年宮城県生まれ。“遠赤外線”シリーズをプロデュースし、「ここまできた遠赤外線」で1988年度「日経産業新聞」広告企画賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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てくてく
5
北海道大学の学生の目を通して刑事施設関連の問題を指摘するシリーズ。女性刑務所の知識習得目的で購読。第2章に2020年段階の札幌刑務支所を学生を引率している教員が紹介しており、ここは参考になった。このシリーズは刑事施設を舞台としたアクティブラーニング実践記録の趣きがあり、学生たちがそれなりにしっかり考えているところは良いのだが、刑事施設の状況分析というより紹介にとどまっているが物足りない。また、学生の感想が率直過ぎて仮に元受刑者およびその家族が読んだ場合どうなのだろうかと心配するところがある。2024/03/30