内容説明
『ダカーポ』(マガジンハウス)に好評連載されたコラム「オールラウンド川本通信」が待望の単行本化。脚註のオマケ付きで川本ワールドのエッセンスが楽しめる最新コラム集です。
目次
1988(奥崎謙三の“演技”、楽しい戦争映画、そしてパパ・タラフマラの軽やかさ;映画『月の出をまって』、あるいは批評の態度、“やつし”の美学;玉の井駅最後の日、映画『ラストエンペラー』、釣りの話;NYから新刊本の宅配便が、エッセーの書きにくい時代に;『AKIRA』をめぐって、そして“暑くて短い夏”60年代のことども;編集者をめぐるいい話 ほか)
1989(『文章読本』の面白さ、書き手としての禁止事項、そして映画評論家のプライド;ピート・ハミルの禁煙、デ・ニーロの記者会見、猫の死のこと;監督・スターVS.映画評論家の話、エンヤを生んだケルト文化とは;6月4日“血の日曜日”の衝撃をめぐって、また中国人監督の力ある発言について;あのウッドストックから20年、ウィーイズムからミーイズムへ、そして幼女趣味と“森”;その日最初に飲むビールのうまさ、ハートランドを持つ男の幸福、マンガ編集者の話 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
星落秋風五丈原
10
雑誌「ダカーポ」に1988年1月20日号から89年11月1日号まで約2年間に渡って連載した「オールラウンド川本通信」をまとめた。パン屋の一ダースとはBaker's Dozenの事。一ダースより一つ多い、つまり13個の事。一個おまけしてある、少し多めという意味。2005/01/24
Peter-John
0
川本三郎の『アカデミー賞』が好き、『マイ・バック・ページ』も好き。 『マイ・バック・ページ』で闘争の時期、彼が何をやっていたかがわかる。 そして、この『パン屋の一ダース』のなかの作家と編集者の関係も素敵だ。 さらに、『アカデミー賞』の解説での川本三郎と山本義隆の関係も素敵だ。2018/10/17
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