内容説明
モハメド・アリが生命をかけて闘った真の相手は、徴兵を拒否したアリをリングから追放した合衆国であった。アリがタイトルマッチで迎え撃った、リストン、フレェージャー、フォアマン…など最強の挑戦者たちは、アメリカ総権力がアリを追い落とすために放った「刺客」であった。
目次
第1章 制覇(天才キャシアス;アリ神話 ほか)
第2章 闘争(アンチ・クリスト;力の神 ほか)
第3章 復活(天王山;タイトル奪還 ほか)
第4章 終末(技術革新;タイトル喪失 ほか)
著者等紹介
田原八郎[タハラハチロウ]
1947年大阪市に生まれる。1972年東京大学文学部哲学科卒。1977年同大学院博士課程修了。東京大学運動会ボクシング部主将、同コーチ、京都大学体育会ボクシング部監督、日本アマチュアボクシング連盟理事を歴任
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感想・レビュー
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Kaz
2
「彼の生き方は『本当に強い』とはどういうことかを物語っている」というコメントをどこかで聞きましたが、賛同したくなっています。 彼自身、多くの名言を残してるようですが、以下の言葉は特に心に刺さりました。 「私が心から恐れるのは神の法だけだ。人が作った法はどうでもいいと言うつもりはないが、私は神の法に従う。何の罪も恨みもないべトコンに、銃を向ける理由は私にはない」 ベトコンは、他の言葉にも置き換えられますね。2016/06/22
通行止め
0
モハメド・アリのボクシング人生を、社会的、政治的な面から追った本。やはりアリは自分の永遠のヒーロー。見るたびに感動する。しかし所々で勝った試合のラウンド数や日付などに間違いがあったのは残念。試合の描写にも若干違和感が。2014/04/20