内容説明
本書は、初学者に対して段階的学習ができるように、そして合成戦略の立案やいくつかの化学反応の結果の説明に、立体化学の知識をどのように利用すればよいかがわかるように意図したものである。「不斉合成」という立体化学のトピックスについても論じている。
目次
単純な分子の形
不斉に置換された四面体中心を含む分子のキラリティー
アミノ酸および単純な炭水化物の命名法と立体化学
立体中心炭素をもたない化合物のキラリティー
回転が制限された結合に関する立体異性:cis‐trans異性
立体異性体混合物中の存在比の推定法および各異性体の分離と同定
立体中心あるいはその近傍における構造変換:ラセミ化と光学分割
カルボニル化合物のいくつかの簡単な反応
アルケン形成反応の立体化学―重要な三つの反応を例にとって
単純なアルケン類の反応〔ほか〕
著者等紹介
川井正雄[カワイマサオ]
1942年大阪府枚方市生まれ。’65年京都大学工学部合成化学科卒業。’70年京都大学大学院工学研究科博士課程修了。現在、名古屋工業大学教授(工学部応用化学科)。専攻、生物有機化学。工学博士
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