内容説明
住宅は人生の中で最も高い買物です。住宅に生活を合わせるのではなく、ライフスタイルにふさわしい住まいを探すこと。これが住まい選びの鉄則です。コンピュータがハードとソフトが一体となって成立しているように、ハードに当たる住宅、ソフトに当たるライフスタイルが一体となって住まいができあがります。個人化、多様化、情報化など、ソフトに係わるトレンドは大きく変りつつあります。家族のかたちで言えば、家族という組織に頼らなくても生活が可能になり、結婚して家族や子供を持つということが常識ではなくなりました。暮らしかたについても、仕事を自宅で行なう機会、趣味・レジャーの選択肢の増加など、生活パターンは画一的に捉えられなくなっています。このように、ライフスタイルは確実に多様化しています。一方、多様化、情報化の中で、何を選択すべきか判断できない人も増えています。自己責任が強く要求される現代社会においては、まず自分を知り手がかりを見つけるということがますます重要になっているようです。本書は、誰とどこでどう暮らすのか、自分への問いかけからスタートしています。住まい選びを始めようとしている人にはすばらしい手ががりになるでしょう。
目次
1 ライフスタイルってなんだろう(家族のかたちとは;暮らしかたとは)
2 ライフスタイルセルフチェック(「家族のかたち」をチェックする;「暮らしかた」をチェックする)
3 暮らしの環境選び(活動範囲を知る;21世紀暮らしのキーワード)
4 暮らしの住まい選び・住まいづくり(「住宅」のいろいろな見方;21世紀住まいのキーワード)
著者等紹介
平手小太郎[ヒラテコタロウ]
東京大学大学院工学研究科建築学専攻助教授
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