森林管理制度論

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  • 商品コード 9784889652475
  • NDC分類 651.1
  • Cコード C0061

出版社内容情報

複雑多岐にわたる森林・林業問題にアプローチするための新たな入門書。気鋭の研究者5名が現代的課題を独自の視点で読み解く。複雑多岐にわたる森林・林業問題にアプローチするための新たな入門書。気鋭の研究者5名が現代的課題を独自の視点で読み解く。

はじめに

序章 森林管理制度論の研究対象と方法 志賀和人 

第1節 森林管理問題と林政研究 1

 1 森林管理制度論の射程 1

  (1)現代日本の森林管理問題 1

  (2)本書の視点と構成 6

 2 森林管理概念の変遷と林政学 8

  (1)森林管理の国際化と現代的管理 8

  (2)林政学の研究史と主要文献 11

  (3)林政研究と制度・政策の研究視点 14

 3 林業経済学の社会・歴史認識 16

  (1)林業経済学の社会認識 16

  (2)「森林社会」論・コモンズ論の歴史認識 17

第2節 近現代林政の展開と経路依存性 19

 1 森林利用・経営・管理の展開過程 19

  (1)森林管理の基層と時間軸 19

  (2)自給的利用段階の共同体的管理 20

  (3)林野所有権と利用権の歴史的推移 21

  (4)林野所有の形成と森林経営の展開 23

  (5)持続的な森林管理と森林法制 24

 2 近代日本林政の形成と虚構性 26

  (1)時期区分と制度変化の重大局面 26

  (2)近代林政形成期:官民有区分と森林法の成立 29

  (3)官林経営展開期:御料林・国有林経営と植民地開発 30

 3 戦後林政の制度変化と流転 31

  (1)戦後再編期:林政統一・戦後体制と制度変化 31

  (2)「生産力増強」期:国有林経営「近代化」と基本問題答申 32

  (3)基本法林政期:国有林累積債務と構造政策 34

  (4)基本政策期:「経営」主義林政と戦後性の軛 35

第3節 研究対象の特徴と制度論の方法 38

 1 研究対象の特徴と多様性 38

 2 新制度論と森林管理制度論の方法 41

 3 森林管理制度論の社会認識と制度変化 45



第1章 木材市場の展開と木材産業 立花 敏

第1節 一般経済と林業セクター 53

 1 分析の枠組み 53

 2 日本の近代化と経済発展 56

  (1)第2次世界大戦前 56

  (2)第2次世界大戦後 57

 3 国家経済における林業の位置づけ 59

第2節 木材産業の展開と外材依存 61

 1 木材需給と木材輸入 61

  (1)第2次世界大戦前 61

  (2)第2次世界大戦後 62

  (3)木材貿易の自由化 65

 2 木材産業の盛衰 67

  (1)第2次世界大戦前 67

  (2)第2次世界大戦後 70

 3 連携・統合への方向性 74

第3節 木材利用の変容と木材流通の変化 76

 1 木材流通構造の方向性:製材用材を例に 76

 2 交易条件の変化と木材貿易の方向性 78



第2章 市場経済と林業経営 志賀和人

第1節 森林管理制度と市場経済 83

 1 日本の森林管理と林業 83

  (1)森林・林業と森林管理 83

  (2)森林管理問題の地域的多様性 85

 2 保護・保全的管理と施業規制 88

  (1)保護地域のカテゴリーと管理方針 88

  (2)自然公園地域の地種区分と施業規制 89

  (3)保安林の指定と指定施業要件 90

  (4)国有林の保護地域管理と保護林 91

 3 森林資源の保続と育林投資 92

  (1)森林資源の構成 92

  (2)森林整備の展開と造林施策 94

  (3)林業経営統計と育林投資 97

  (4)土地純収穫・森林純収穫説の経営モデル 100

 4 人工林の循環利用と木材産業 103

  (1)素材生産と人工造林の地域動向 103

  (2)林業・木材産業・行政の組織間関係 105

第2節 森林所有と林業経営体 109

 1 林業経営体の統計把握 109

  (1)山林の所有と保有 109

  (2)林業センサスの調査客体と外形基準 121

  (3)2005年センサス体系の再編と問題点 112

  (4)林業事業体の区分と山林保有規模 114

 2 森林経営の事例分析 118

  (1)森林経営の長期変動と所有権移動 118

  (2)御料林・国有林と管理組織 119

  (3)公有林・入会林野と地域 122

  (4)大規模私有林と地主的資金運用 124

  (5)大規模会社有林と企業組織 126

 3 ドイツ語圏の森林経営 127

  (1)ドイツ森林経営統計の経営概念 127

  (2)オーストリア連邦有林 129

  (3)スイス・ゲマインデ有林の経営再編 130

 4 森林経営類型と日本的経営の脆弱性 135

  (1)経営類型と経営・財務管理 135

  (2)基本政策の経営ビジョン 136

第3節 中小規模私有林と森林共同組織 139

 1 森林共同組織の諸形態 139

 2 森林組合制度と森林組合論 141

 3 中小規模私有林と山村問題 143



第3章 林業担い手像の再構成 興梠克久

第1節 林家経営論の再構成 151

 1 林家の歴史的性格と分析視角 151

  (1)多様化する林業担い手像と自伐林業への注目 151

  (2)林家経営の歴史的性格 156

  (3)林家経営の分析視角 160

 2 林家の機能集団化と集落営林への道 163

  (1)林家の機能集団化 163

  (2)集落営林組織の設立 165

  (3)3つの視点からの評価 166

  (4)新しい集落営林への道程 167

 3 共有林管理タイプの集落営林 168

  (1)「手づくり自治区」の形成過程 168

  (2)住民による財産区有林の「自伐」的管理 169

第2節 林業事業体と林業労働力の基本問題 171

 1 森林・林業基本法下の林業事業体問題 171

  (1)林業政策の転換と林業構造ビジョン 171

  (2)林業事業体の生産資本への純化傾向 172

  (3)林業事業体の経営展開方向 174

 2 林業労働力の歴史的性格と政策展開 176

  (1)雇用近代化と森林組合作業班の端緒:1950?80年代 176

  (2)林業事業体の雇用戦略の多様化:1990年代以降 177

  (3)林業労働力の今日的存在形態 180

第3節 「緑の雇用」事業の展開過程と性格規定 181

 1 「緑の雇用」事業の成り立ちと展開 181

 2 「緑の雇用」事業の効果と課題 182

 3 「緑の雇用」事業の性格規定 183



第4章 森林の観光レク利用と地域資源管理 土屋俊幸

第1節 新たな市民的利用としての観光レク利用 187

 1 なぜ,観光レクと森林の関係に注目するのか 187

 2 森林管理における観光レクの位置づけ 189

  (1)登山の歴史 189

  (2)観光レクの意味 190

  (3)森林管理との関係 192

 3 観光レクの進展 194

  (1)第2次大戦後のレジャーブーム 194

  (2)登山ブーム 196

  (3)観光開発ブーム 197

 4 観光レクと公共性 198

  (1)ソーシャルツーリズム 198

  (2)自然保護運動の台頭 200

  (3)グリーンツーリズム,エコツーリズムの正統性 201

第2節 観光資本による観光レク開発の意味 203

 1 鉄道資本による観光開発の展開 203

 2 森林・山村への影響 206

  (1)森林・山村への影響 206

  (2)山村の自主開発 207

第3節 観光レクと公共的サービス 209

 1 社会資本としての観光レク 209

 2 自然公園・国有林・森林公園 210

  (1)地域制としての自然公園 210

  (2)国有林の位置づけ 213

  (3)森林公園の叢生 216

  (4)観光レク社会資本整備の貧困 217

第4節 地域資源管理の一環としての多面的森林管理 218

 1 地域資源管理論と多面的森林管理論 218

  (1)観光レク利用を支える社会資本の貧困 218

  (2)多面的森林管理論 219

  (3)地域資源管理論 221

 2 自然保護・レク利用と市民的管理 223



第5章 森林管理と法制度・政策 山本伸幸

第1節 近現代日本林政の基底 229

 1 近現代日本林政へのまなざし 229

  (1)近現代日本林政とは何か 229

  (2)近現代日本林政の6視点 231

 2 森林法の変遷 235

  (1)森林法の世界史的展開 235

  (2)日本における森林法の黎明と展開 236

  (3)森林法の現在 238

 3 国土保全政策のなかの森林 239

  (1)戦前期の保安林制度・治山事業 239

  (2)公共事業と戦後の保安林制度・治山事業 242

 4 資源政策の展開 244

  (1)営林の監督と森林計画制度 244

  (2)森林資源の助長 248

  (3)公有林野施策 253

第2節 伏流化する国有林政策 256

 1 国有林の確立 256

  (1)官民有区分と行政機構の発達 256

  (2)国有林野法の成立 258

 2 国有林経営の展開 260

  (1)国有林野特別経営事業 260

  (2)昭和前期の国有林 262

 3 戦後復興,高度経済成長と国有林 263

  (1)林政統一と特別会計制度の発足 263

  (2)林増計画と木増計画 265

 4 国有林と現代社会 266

  (1)自然保護運動の高まりと経営改善の動き 266

  (2)一般会計化へ 268

第3節 流転する日本林政 269

 1 生成期の産業政策 269

  (1)日本資本制勃興と産業政策の生成 269

  (2)戦前期産業政策の成熟 272

  (3)戦時経済下の産業政策 274

 2 基本法林政の時代 277

  (1)高度経済成長と木材産業・貿易施策 277

  (2)林業基本法と林業構造施策 279

  (3)地域林業施策から森林・林業基本法へ 283

 3 社会政策と環境政策 286

  (1)社会政策としての山村問題・労働問題 286

  (2)レク利用と自然保護問題 289

  (3)公害問題・地球環境問題 293



終章 戦後林政の克服と制度変化 志賀和人

 1 現代日本の森林管理と制度変化 299

  (1)近代林政の基層と戦後林政 299

  (2)地域森林管理の脆弱性と制度変化 302

  (3)基本政策の枠組みと法制度上の論点 304

 2 人工林育林投資の非流動性・不確実性の縮減 308

  (1)主伐・再造林と持続的経営の創出 308

  (2)資金循環の改善と政策論理の再構築 310

  (3)林業技術者の任務とキャリア形成 313

 3 森林利用・経営・管理の再定義と制度発展 316

  (1)土地利用・環境管理と地域的公共性 316

  (2)制度発展と住民的森林利用 318

  (3)森林所有と利用権の公共的制御 321

  (4)行政任務の再定義と組織再編 324



あとがき 333



執筆者紹介 335



索引 338

志賀和人[シガ カズヒト]
筑波大学生命環境系教授

目次

序章 森林管理制度論の研究対象と方法
第1章 木材市場の展開と木材産業
第2章 市場経済と林業経営
第3章 林業担い手像の再構成
第4章 森林の観光レク利用と地域資源管理
第5章 森林管理と法制度・政策
終章 戦後林政の克服と制度変化

感想・レビュー

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kiki

0
森林政策学の追加課題で。読んでみると楽しい。やっぱり、現状を知るためには歴史を知る必要がある。あと制度。そしてツーリズム興味あるなと再確認。

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