みどりのブックレット<br> エコ・エコノミーと林業・木材産業 - 地球環境問題への対応

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エコ・エコノミーと林業・木材産業 - 地球環境問題への対応

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  • サイズ A5判/ページ数 96p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784889650327

出版社内容情報

地球環境時代に対応した戦略を構築するために、必要な知識とデータ、具体的な事例をコンパクトに紹介した1册。林業・木材産業の新たな可能性が見えてくる。

1.エコ・エコノミーと森林・林業・木材のかかわり
 1 地球環境の時代をどう生き抜くか
 2 エコ・エコノミーとは何か
 3 森林・林業・木材と地球環境の関係をみる
 4 木造住宅と地球環境の関係をみる
 5 紙と地球環境の関係をみる

2.環境と調和した木材利用に挑む
 1 熱帯木材利用からの転換を図る
 2 廃木材リサイクルへの挑戦
 3 紙のリサイクルを進める
 4 改めて脚光を浴びる木炭の可能性

3.私はこう考える
 輪湖 元彦
 大熊 幹章
 小田島輝夫
 鈴木 泰彦
 廣川  孝
 岸本 定吉

量的拡大路線から高付加価値路線へ

 財界の総本山である経済団体連合会が、1991年4月23日に「地球環境憲章」を発表しました。憲章は企業活動の理念について「人間性の尊厳を維持し、全地球的規模で環境保全が達成される未来社会を実現する」とうたい、生態系や資源保護への配慮、製品の環境保全性、従業員や市民の健康と安全の確保などの行動指針を定めています。1960年代から70年代にかけて、経済成長路線をひた走った経団連が、このような憲章を公表する時代になってきたのです。「地球環境問題なんて一時のブームさ」という声もありますが、企業も消費者も、従来の価値観を転換せざるを得なくなっているのです。
 林業・木材産業はこれまで、主に木材需要の量的拡大を求めて努力を重ねてきましたが、そうした路線も見直す時にきているようです。先日、ある木造住宅建築会社の方から、「今手がけている建替住宅の寿命は平均17年だ」という話を聞きました。50年の歳月をかけて育てられた木で建てられた住宅が、17年で建て替えられる。より早く消費すればそれだけ需要は増大しますから、短命の住宅は「量的成長拡大路線」の中では優等生だったのでしょう。しかし、環境との共生を求められわりに」より)

10年前に、環境問題への対応方向をいち早く示しました。

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