内容説明
さまざまな精神的作業負荷要因と、それに対する人間の心理・生理的反応である精神的作業負担との関係は十分には解明されておらず、どのような作業にどのような作業負担指標を用いるべきかを決めるときに役立つ指針もない。本書は、メンタルワークロードの要因とその構造(相互関係)を解明し、既存のさまざまな作業負担評価指標をそのなかに位置づけ、不足している部分を新たに開発する試みを紹介する。
目次
第1部 理論編(ワークロード研究の歴史;メンタルワークロードの評価指標;メンタルワークロードの定義とモデル)
第2部 実践編(計測の実際;水平トラッキング課題を用いた各種メンタルワークロード指標の検討;日本語版NASA‐TLXの開発;円周トラッキングを用いた作業時間と作業困難度に関する実験と精神疲労尺度の開発 ほか)
著者等紹介
芳賀繁[ハガシゲル]
立教大学文学部心理学科助教授。博士(文学)。1953年生まれ。京都大学大学院修士課程(心理学専攻)修了後、国鉄労働科学研究所研究員、財団法人鉄道総合技術研究所主任研究員、東和大学助教授などを経て、1998年から現職。専門は産業心理学、交通心理学、人間工学
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