内容説明
本書は、機械工学を学んで将来技術者や研究者となる学生を対象に執筆された。そのため、分かりやすい図表や機械の模式図などを多用し、熱流体機器の設計や動作原理の理解に熱力学を学ぶことが重要であることを示して、熱力学学習の目的意識を持てるように努めている。今まで機械工学の熱力学ではあまり触れられなかった熱の分子運動論的理解や熱力学第2法則の詳しい説明、化学反応や燃焼の導入、実用機器に即した記述、英語の演習問題など、新たな試みも多く取り入れた。
目次
第1章 概論
第2章 基本概念と熱力学第0法則
第3章 熱力学第1法則
第4章 熱力学第2法則
第5章 エネルギー有効利用とエクセルギー
第6章 熱力学の一般関係式
第7章 化学反応と燃焼
第8章 ガスサイクル
第9章 蒸気サイクル
第10章 冷凍サイクルと空気調和
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
雨宮さっm
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工学系で熱力学に触れたことのある人ならおそらく誰でも知っている有名なテキスト。これ一冊で国家総合職試験や東大院入試でも合格点が取れるくらいに網羅的であり、なおかつ非常にわかりやすい記述となっている。やや難しい数式などは図解や感覚に訴える説明などにより理解を促してくれる。高校卒業レベルの数学と物理の知識があれば十分に理解することが可能である。姉妹本で演習版のテキストもあるが、これの演習問題をしっかりと解けば、国家総合職試験程度なら対応できると思われる。2015/02/22
淀川最強
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丁寧に基礎から解説してくれる。初学者だったからエントロピーとかマクスウェルの関係式とか難しかったけどこの本のおかげで頑張れた。英語の練習問題が多く、熱力学以外の素養も必要やけど、練習問題は結構良問やと思う。でもエクセルギーんとことかはめっちゃムズかったから解答のところに解説も載せてーなぁと思うんは贅沢やろか。何個か練習問題答え合わへんくてすっ飛ばしたまま終えてもうたからちょっともやもやするわぁ。2021/02/11
erechorse
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工学部で熱力学を学ぶ上でのド標準の教科書。純粋な教科書らしく演習が少ないが、それは演習版で補えということなのだろう。サイズのデカさを存分に使っていてかなりわかりやすい。2021/02/22
古川
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素晴らしい完成度。とりあえず4章まで。2019/02/11
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