内容説明
青木は、三国干渉や大津事件、北清事変など、若き日本が体験した大事件や節目には、しばしば主役や準主役として顔を出す。主な業績は、まず徴兵制度や参謀本部制など軍制の確立についてであり、憲法制定や地方自治制度の確立に深く関与し、また明治日本が長い時間と努力を費やした条約改正は、彼の執念の如くであった。森鴎外の名作「舞姫」のモデルのひとりとも推測される。長州の片田舎の一青年が、志を立てプロシャに留学する。木戸孝允に抜擢され、外交官となり、国家の大計に参画、異才と称せられた。明治という舞台での人と歴史。
目次
序の章 光る海
第1章 ほね、ほね、ベーンデレン
第2章 航海遠略策始末
第3章 攘夷断行と周蔵
第4章 四境戦争と「弁医」
第5章 「弁医」長崎へ
第6章 吾心結ぶ…
第7章 ハッスル周蔵
第8章 岩倉使節団、条約改正をもくろむ
第9章 木戸と青木と憲法原案第一号
第10章 明治6年政変の嵐の中で
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