小説

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小説

  • 著者名:野崎まど【著】
  • 価格 ¥2,035(本体¥1,850)
  • 特価 ¥1,424(本体¥1,295)
  • 講談社(2024/11発売)
  • 蝉しぐれそそぐ!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント25倍キャンペーン(~8/3)
  • ポイント 300pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784065373262

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内容説明

我々は、なぜ小説を読むのか。

五歳で読んだ『走れメロス』をきっかけに、内海集司の人生は小説にささげられることになった。
複雑な人間の昇華体であり、人の心を掴んで離さない、人の心が作り出した物語の結晶。
そこには望むもののすべてがあった。
十二歳になると、内海集司は小説の魅力を共有できる生涯の友・外崎真と出会う。二人は小説家が住んでいるというモジャ屋敷に潜り込む。
そこでは好きなだけ本を読んでいても怒られることはなく、小説家・髭先生は二人の小説世界をさらに豊かにしていく。
しかし、その屋敷にはある秘密があった。
小説を書くことで失われる世界の均衡、読むことで広がる無限の心。

宇宙最高の愉悦のすべてが、今明らかになる。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

619
野﨑まどは初読。小説に『小説』というタイトルを付すのだが、これこそが真の小説だとの矜持の表れか、あるいは小説の本質とは何かを明らかにするという意気込みと、その自信を持っての解答がこれなのだろうか。見渡したところ、なかなかに評判がいいようなのだが、何が読者を引き付けるのだろうか。読者に徹する内海集司への共感か。あるいは、この破綻とも見える構成がファンタジックなものとして歓迎されているのだろうか。物語は、途中までは、基本的にはリアルな世界として展開する。もっとも、集司が邸の地下で不思議な少女に遭遇するという⇒2025/07/01

starbro

492
2025年本屋大賞ノミネート作第十弾(10/10)、コンプリートしました。野崎 まど、2作目です。本書は半分私小説でしょうか、宇宙原理哲学的小説小説でした。小説読みとして興味深い内容ではありますが、本屋大賞作品として、どれだけ得票を伸ばすかは未知数、よって予想はステイのままです。 https://bookmeter.com/mutters/278083487 私は、内海同様、読むだけです(笑) https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=00003992082025/02/16

さてさて

482
『本を読む。小説を読む。読んでいる間は物語の中にいる。読んでいない時は泥の中のような気分でいる』。そんな思いの中に『小説を読む』人生を送ってきた主人公の集司。この作品には、そんな集司の三十年の『小説を読む』人生が描かれていました。ここまで『小説を読む』ことに自分はこだわれるだろうかと圧倒される他ないこの作品。『小説を読む』ことにとことんこだわる集司と外崎の友情に魅せられるこの作品。章の区切りが一切なく、息継ぎも許さない密度感の中に展開する物語。後半のかっ飛び具合にも度肝を抜かれたキョーレツ!な作品でした。2025/05/04

青乃108号

476
おおむね好評のレビューの中、大変書きにくいんだけども俺は評価しない。224ページと、そこそこの分量の物語はショボい始まり方で宇宙の成り立ちやらエントロピーやら持ち出して来る辺りから雲行きが怪しくなり、しまいには彼岸の妖精やらなんやらが出て来て何じゃこりゃ?な感じの。いや、言いたい事は解るのよ、ズバリ書いてあるから。しかし絶望的に文章が上手くない。物語として面白くない。小説を読む愉悦を伝える小説が苦痛しか与えてくれない。それにね。人間って忘れちゃうんですよ。読むだけでは。だからこうやって記録しとかないとね。2025/02/27

FUKUSUKE

377
【サイン本】人はなぜ小説を読むのか、ということをテーマにした「小説」というタイトルの小説。特徴は大きく二つあって、ひとつは小説を読む側の人が主人公となって書かれている点。もうひとつは、前半はフィクションとして書かれているにも関わらず、後半に妖精が登場してファンタジーの世界に入ってしまうことだ。思わず魔術的リアリズムなのかと身構えてしまった。この構成については賛否が分かれそうだが、前半に起こる不思議な事象や人物を明らかにするうえで必要な構成だと思う。肝心の「人はなぜ小説を読むのか」は実に興味深い内容だった。2024/11/27

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