内容説明
『宝島』『ジキル博士とハイド氏』の作者スティーヴンソンが、故郷スコットランドの山峡を舞台に著した不朽の名作。世代をこえる人生哲学。いま、私たちが読むべき本。
著者等紹介
有吉新吾[アリヨシシンゴ]
1911年(明治44)、福岡県生まれ。1934年(昭和9)、京都大学経済学部卒業。三井鉱山(株)に入社。同社社長、会長を歴任。日本石炭協会会長、日経連特別顧問、健保連会長などを務める。2004年(平成16)没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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buchipanda3
87
『宝島』などで知られる著者の短篇小説。こちらは一人の男性の生涯を描いた作品で、人生の中でどことなく見出せる叙情性に包まれていて心に残るものがあった。ウィルは幼少から水車小屋のある山の谷間で過ごし、そこで様々な情感を体験する。時に町への憧憬、時に女性への恋情。しかし彼は谷間から外へ踏み出さなかった。それはそれらの美が幻影であるかもしれないと恐れたからか。彼女への態度は身勝手で揺らぎがある。だが彼は花を見つめるだけとした。己の想いを決意することは困難で悔恨もあるはず。それでも人は数多の思い出と共に幕を迎える。2024/05/31
ホークス今季はAクラス!
0
高い所から低い所へ川が流れて行く様に人の流れも山間部から平野部、さらには海の近くに降りて行く事、異性との出会いは今までとは違った物の見方や考え方に刺激を受ける事、死ぬ時はあっけない事などが書かれていました。2024/11/26
季秋
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一人の男の人生を、静かに静かに見ている気分になった。 2024/07/21
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