貧困問題とは何であるか - 「開発学」への新しい道

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貧困問題とは何であるか - 「開発学」への新しい道

  • 著者名:下村恭民/小林誉明
  • 価格 ¥3,520(本体¥3,200)
  • 勁草書房(2025/12発売)
  • ポイント 32pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784326653508

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内容説明

「われわれは貧困について、どれだけのことを理解しているだろうか」。貧困に関して、語る、問う、調べる、学ぶ、気づく、知る、行動する、実践する、現場に行く、展望する、提案する──「貧困の社会科学」が必要だ。途上国の経済社会には、固有の「成果をあげるしくみ」が埋め込まれている。貧困な国々、人々が「もっているもの」の力。

目次

まえがき

序章 貧しい人々は何をもっているか:展開する貧困問題への視座[佐藤仁]
 1 「貧困」への問い  
 2 貧しい人々をどう見るか  
 3 貧困化のメカニズム:構造からのアプローチ  
 4 無いものから、在るものへ  
 5 顕在化の道筋をつける開発学 
 
第1章 社会科学としての貧困研究:貧困問題と経済学の出会い[野上裕生]
 1 経済学の原点としての貧困問題  
 2 河上肇の場合  
 3 「貧困の罠と悪循環」とその周辺  
 4 『貧乏物語』から『貧困問題の社会科学』へ

第2章 自由を設計することの矛盾:貧困研究と制度論[受田宏之]
 1 設計志向とインフォーマリティ  
 2 インフォーマリティ(インフォーマル部門)をめぐる論争
 3 草の根資本主義の提唱:デソトのインフォーマリティ論の衝撃  
 4 デソトのインフォーマリティ論で見落とされているもの
 5 デソトのインフォーマリティ論への反証:メキシコのオトミー移住者の事例  
 6 自由を設計することの矛盾

第3章 近代国家を超える貧困問題:貧困研究と政治学[小林誉明]
 1 貧困問題とはどのような「問題」か  
 2 貧困問題に向き合う政治学  
 3 貧困問題に立ち向かう国家  
 4 近代国家の枠組を超える現代の貧困と政治学の挑戦
 
第4章 「開発社会学」の挑戦:貧困研究と社会学[辰己佳寿子]
 1 「越境する知」とよばれる社会学  
 2 日本の社会学における国内の貧困研究  
 3 日本の社会学における〈途上国〉研究の可能性  
 4 「越境する知」としての「開発社会学」 

第5章 他者の生き方を書く:貧困研究と人類学[青山和佳]
 1 人類学とはどのような学問か  
 2 民族誌を書く:実践・総体性・他者との関係  
 3 ふたりのルイス:経済発展と生活世界の「貧困」  
 4 消えた生活世界への関心:開発問題としての「貧困」  
 5 複数形の世界の並存をゆるすこと:自らの当事者性を問う

第6章 貧困をみる眼と自由の選択:価値実現論からのアプローチ[大場裕之]
 1 貧困ではなく、「貧困をみる眼」が問題  
 2 所得貧困が解決されれば、人間は幸せになるのか  
 3 貧困研究の多様化を「欠乏」の視点から全体的に捉える
 4 貧困もしくは「欠乏」現象の背後にある人間の潜在能力を問う  
 5 ホリスティックな欠乏(=貧困)からの解放の鍵となる「自由の選択」 

終章 貧困問題とは何であるか:開発学への新しい道[下村恭民]
 1 本書の目的  
 2 貧困とは何か:諸学の知的資産の再整理  
 3 貧困脱却の契機  
 4 「開発学」への道程

索引/執筆者略歴

感想・レビュー

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ぬめぬめ

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国際開発の分野の主要トピックの1つである「貧困」について、経済学・政治学・社会学・人類学・価値実現論という学問分野から、その捉え方や関連したこれまでの学問史、いかに他分野と"接合"することができるかなどが語られる。 主題である「貧困」についてより深く考え、様々な見方を知ることができたことは非常に有意義だった。ある種思考停止ワードでもあるので。 加えて、「開発」「貧困」という共通テーマを通して、各学問分野の考え方等に触れることもでき一石二鳥。 より多くの視点で「開発」を捉えることの必要性を痛感した。2015/09/12

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