内容説明
「われわれは貧困について、どれだけのことを理解しているだろうか」。貧困に関して、語る、問う、調べる、学ぶ、気づく、知る、行動する、実践する、現場に行く、展望する、提案する──「貧困の社会科学」が必要だ。途上国の経済社会には、固有の「成果をあげるしくみ」が埋め込まれている。貧困な国々、人々が「もっているもの」の力。
目次
まえがき
序章 貧しい人々は何をもっているか:展開する貧困問題への視座[佐藤仁]
1 「貧困」への問い
2 貧しい人々をどう見るか
3 貧困化のメカニズム:構造からのアプローチ
4 無いものから、在るものへ
5 顕在化の道筋をつける開発学
第1章 社会科学としての貧困研究:貧困問題と経済学の出会い[野上裕生]
1 経済学の原点としての貧困問題
2 河上肇の場合
3 「貧困の罠と悪循環」とその周辺
4 『貧乏物語』から『貧困問題の社会科学』へ
第2章 自由を設計することの矛盾:貧困研究と制度論[受田宏之]
1 設計志向とインフォーマリティ
2 インフォーマリティ(インフォーマル部門)をめぐる論争
3 草の根資本主義の提唱:デソトのインフォーマリティ論の衝撃
4 デソトのインフォーマリティ論で見落とされているもの
5 デソトのインフォーマリティ論への反証:メキシコのオトミー移住者の事例
6 自由を設計することの矛盾
第3章 近代国家を超える貧困問題:貧困研究と政治学[小林誉明]
1 貧困問題とはどのような「問題」か
2 貧困問題に向き合う政治学
3 貧困問題に立ち向かう国家
4 近代国家の枠組を超える現代の貧困と政治学の挑戦
第4章 「開発社会学」の挑戦:貧困研究と社会学[辰己佳寿子]
1 「越境する知」とよばれる社会学
2 日本の社会学における国内の貧困研究
3 日本の社会学における〈途上国〉研究の可能性
4 「越境する知」としての「開発社会学」
第5章 他者の生き方を書く:貧困研究と人類学[青山和佳]
1 人類学とはどのような学問か
2 民族誌を書く:実践・総体性・他者との関係
3 ふたりのルイス:経済発展と生活世界の「貧困」
4 消えた生活世界への関心:開発問題としての「貧困」
5 複数形の世界の並存をゆるすこと:自らの当事者性を問う
第6章 貧困をみる眼と自由の選択:価値実現論からのアプローチ[大場裕之]
1 貧困ではなく、「貧困をみる眼」が問題
2 所得貧困が解決されれば、人間は幸せになるのか
3 貧困研究の多様化を「欠乏」の視点から全体的に捉える
4 貧困もしくは「欠乏」現象の背後にある人間の潜在能力を問う
5 ホリスティックな欠乏(=貧困)からの解放の鍵となる「自由の選択」
終章 貧困問題とは何であるか:開発学への新しい道[下村恭民]
1 本書の目的
2 貧困とは何か:諸学の知的資産の再整理
3 貧困脱却の契機
4 「開発学」への道程
索引/執筆者略歴
感想・レビュー
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ぬめぬめ
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