内容説明
労働、貨幣、土地、組織…。理論と実践、歴史的風土…。のりこえるべき諸問題を一身に受け止め、転換期に立ちむかうレーニンと同志たちの格闘を克明に描出する。
目次
1 新経済政策をめぐる諸問題(レーニンの過渡期経済建設の解明;新経済政策の理論的基礎づけ;レーニンの貨幣廃止の構想;実践論的アプローチの欠如)
2 レーニンの苦闘(労働組合論争からつかみとるべきもの;穀物徴発と貧農委員会創設にはらまれている問題;「労働者統制」の理論と実践)
3 マルクス主義のロシアへの適用(かえりみられなかったマルクスの手紙;一九〇三年の農業綱領(「切取地綱領」)
分化する農民層の分析
「ブルジョア的土地国有化」の革命をめざす「二つの道」論
実施されたのは富農育成政策!?
晩年のマルクスをつきうごかしていたもの)
著者等紹介
北井信弘[キタイノブヒロ]
1945年、大阪府生まれ。マルクス主義研究者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。