内容説明
「潜伏キリシタン」悲運の歴史!その運命は「信徒発見」から激変した。検挙した幕府、処罰した政府。長崎浦上の信徒を「旅」と「帰村」で待ち受けていたものは?
目次
第1章 浦上四番崩れ(開国と信徒発見;検挙した幕府、処罰した政府;明治政府のキリシタン政策)
第2章 信仰と崩れ(潜伏信仰の実態;ふたつの崩れ―大村郡崩れと天草崩れ;浦上崩れの発生―浦上一番崩れから三番崩れまで)
第3章 最後の崩れと分配預託(『旅の記録』にみる中国地方の実相;九州・四国地方での処遇;関西・東海・北陸地方での処遇)
第4章 解禁と帰村(解禁への胎動;帰村実現と浦上村;帰村とその後の生活)
終章
著者等紹介
安高啓明[ヤスタカヒロアキ]
熊本大学文学部歴史学科准教授。1978年長崎市生まれ。中央大学文学部卒業、同大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(史学、中央大学)、博士(国際文化、西南学院大学)。西南学院大学をへて2015年4月より現職。現在は、西南学院大学、九州産業大学非常勤講師、國學院大學研究開発推進機構共同研究員などを兼務。2010年に棚橋賞(公益財団法人日本博物館協会)、学校法人西南学院表彰、2016年に国立大学法人熊本大学研究業績表彰を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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かおりんご
35
信仰をどうやって守ってきたのかが分かるのかなって思って読みましたが、思っていたのと違いました。四番崩れに至るキリスト教の弾圧とキリスト教に関する国政、そして崩れの実態がメインでした。改心したあと、改心戻しをめぐって家族と不和になるケースがあったことにビックリです。多数攻撃されたら、信じていなくてもクリスチャンにならざるを得ませんよね。村八分になっちゃいますもん。新しい発見はありましたが、どうして殉教に至ったのか、それほどまで信じる理由が伝わらなかったのが残念。2017/04/03
tkm66
0
淡々と・興味深い内容が・中々の悪文で・苦労極まり甚だ残念!2019/08/24