内容説明
彼はほんとうに棄教したのか。『千々石ミゲルの墓石発見』刊行から10年、ローマを見た男の生涯を問い直す。世界遺産候補でキリシタン文化賛美の声がある中、日本人の宗教観と一神教の軋轢を徹底分析した問題提起の書。
目次
第1章 運命の起点・千々石(鬼の子・ミゲル;幼少期の謎;大村への逃避とミゲルの決意)
第2章 ミゲルが生きた時代(キリスト教伝来と日本人;住民パワーとキリスト教;異文化蔑視とインカルチュレーション;キリシタン伝道と日本の事情)
第3章 天正遣欧使節とその時代(ローマに立った最初の日本人ベルナルド;天正遣欧使節)
第4章 苦悩と脱会―千々石ミゲルは何故にイエズス会を脱会したか(イエズス会脱会;大村藩での伴天連追放と黒いうわさ)
第5章 棄教問題の本質(脱会の背景;脱会と棄教問題)
著者等紹介
大石一久[オオイシカズヒサ]
1952年平戸市生まれ。山口大学文理学部東洋史学科卒。県立高校教師として教壇に立ったあと、長崎県文化振興課、長崎歴史文化博物館に勤め、2014年退職。石造物研究家として数多くの研究成果をもつ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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