天正遣欧使節 千々石ミゲル―鬼の子と呼ばれた男

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ A5判/ページ数 403p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784888512367
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0021

内容説明

彼はほんとうに棄教したのか。『千々石ミゲルの墓石発見』刊行から10年、ローマを見た男の生涯を問い直す。世界遺産候補でキリシタン文化賛美の声がある中、日本人の宗教観と一神教の軋轢を徹底分析した問題提起の書。

目次

第1章 運命の起点・千々石(鬼の子・ミゲル;幼少期の謎;大村への逃避とミゲルの決意)
第2章 ミゲルが生きた時代(キリスト教伝来と日本人;住民パワーとキリスト教;異文化蔑視とインカルチュレーション;キリシタン伝道と日本の事情)
第3章 天正遣欧使節とその時代(ローマに立った最初の日本人ベルナルド;天正遣欧使節)
第4章 苦悩と脱会―千々石ミゲルは何故にイエズス会を脱会したか(イエズス会脱会;大村藩での伴天連追放と黒いうわさ)
第5章 棄教問題の本質(脱会の背景;脱会と棄教問題)

著者等紹介

大石一久[オオイシカズヒサ]
1952年平戸市生まれ。山口大学文理学部東洋史学科卒。県立高校教師として教壇に立ったあと、長崎県文化振興課、長崎歴史文化博物館に勤め、2014年退職。石造物研究家として数多くの研究成果をもつ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

うしうし

0
ミゲルの母が大村出身だとする所は根拠が薄く、学説として成立していないようにも想える。また、晩年のミゲルが最後まで棄教していなかったと考えることも著者の憶測のようにも思えるが、これについては説得力があるようにも想う。日本におけるキリスト教の布教の実態は「インカルチュレーション」を欠いたものものであり、一神教としてしての排他性や日本の伝統的な神社仏閣を否定し、破壊する姿が繰り返し描かれるのが本書の特徴。2017/03/30

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/9870603
  • ご注意事項

最近チェックした商品