内容説明
新しい学力観に立って21世紀を生きる子どもたちの育成にあたろうという試みが、全国の学校で熱心に行われています。しかし、最近では学力が低下するとの意見が大きくなり、小学校教育はその軸を変化させつつあります。一方で、学習に取り組めない子どもたちの存在、いわゆる「小1プロブレム」は社会問題化し、幼稚園・保育所と小学校教育の接続の問題が指摘されています。本書では、「幼・保・小の接続」における現状を分析し、その課題と実践の在り方を探ります。
目次
序章 テーマへの提言(生きた教育、真の学びを日本に定着させていくために幼小接続の成功が不可欠だ;協同的な学びへのプロローグ ほか)
第1章 幼児と児童のはざまは、いま…(座談会 幼・保・小の接続―その現状と課題を現場から考える どうすれば子どもたちの発達や学びの連続性を保障できるのか)
第2章 学びの連続性と子どもの発達(幼小の学びの連続性から幼児教育の将来像を探る;学びと発達の連続性から見た幼小の連携の在り方 ほか)
第3章 なめらかな接続のための実践(小学校1年生の授業の工夫;子どもの自己実現を支える教師の援助―幼少のなめらかな接続に向けて ほか)