内容説明
踊町の仕組み・現状と歴史。豊富な資料と経験を駆使して分析した意欲的な研究書。長崎純心大学大学院修士課程での学位授与論文を掲載。長崎人のこころを揺さぶる「諏訪神社秋の大祭」の本質はなにか。くんちを語るときの総合的な参考書として待ち望まれた本の刊行!
目次
第1章 長崎くんちの概要(くんちの構造;くんちを支える組織と人 ほか)
第2章 くんちの起源と変遷(くんちの始まり;踊町組み合わせの変遷 ほか)
第3章 近代のくんち
第4章 現代のくんち(戦後の復活;存続の危機・昭和30年、40年代 ほか)
第5章 くんちの現状と課題(踊町の経費;くんちと宗教観 ほか)
著者等紹介
大田由紀[オオタユキ]
1952年長崎市生まれ。1972年活水短期大学英文科卒業。長崎放送入社。主にテレビ・ラジオのドキュメンタリー番組制作にたずさわる。2009年4月退社。2013年3月長崎純心大学大学院人間文化研究科人間文化専攻(比較文化研究分野)修士課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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バトルランナ-
9
9月9日のことなんだ❗️ 旧暦 竹細工職人が作る鯨の潮吹き 踊町の辞退 一手持ちは長崎人の目標 くんちは観光か神事か。本医師灰町、ご朱印船 八坂神社 踊り町同士の関係 一夜漬けだけど楽しめた❗️ 桟敷席は長崎の人でも経験が無いらしい❗️ 4点 2023/10/09
Bellumix
2
長崎の人間には馴染み深い秋の大祭「長崎くんち」。その長崎くんちの概要、起源、変遷。近世、現代のくんちやその現状と課題など…私個人としては手伝い歴も浅いのでホントに表層的な事しか知らなかったけど…時代に合わせて、しなやかに時を越えてきた祭りなんだなと改めて思いました。 この規模・クオリティを維持し続けていくことは、さらなる工夫や人の手が必要になっていくんだろうけど、芯にあるものは変わらずにいてほしいなと思ったり。 また来年、全力で楽しみながらしっかりと見つめたいなと。2017/11/20
Tsuneyuki Hiroi
0
良くぞここまでまとめたものだと讃えたい一冊である。歴史や現在の踊り町のあり方を丁寧にまとめている。長崎出身の者でも、ここまで体型的にくんちを頭に入れることはできていないと思う。 私はくんちの出し物では「本踊」が好きである。「龍踊り」「太鼓山」間違いなくいいのであるが、本踊こそくんちの醍醐味ではなかろうかと思う。そしてしゃぎりが好きだ。しゃぎりの吹き手についても、しっかりとこの本には書いてあり興味深い。 くんちは、神事で始まったものというのは間違いないが、今は市民の祭となった、と言って間違いないと思う。2020/05/27
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