出版社内容情報
パーソナリティ形成の全体像を優しく解説。
内容説明
人間は個として存在しつつも全体を志向し、関係のなかに生き、成長していくという関係的存在です。人間は行為せずしては関係を作りえないし、何らかの関係においてでなければ行為することもできないといえます。人は人との関係によって、ある特別な文脈での特別な人との関係のなかで不安を覚えたり、安らぎを感じたり、癒されたりするという変化を経験するものです。このことからは、人間は「常に一つの個として変化せぬ者」として存在するのではなく、「関係において変化する者」として存在するのであり、人間関係とはそのような人同士の関係であるといえるでしょう。本書は、以上のような視座に立って、人間の全体的な理解をめざして、パーソナリティとその発達についての解説を試みたものです。人格心理学、発達心理学、社会心理学といった従来の枠組みにとらわれず、読者の皆さんが新しいパーソナリティ理解のかたちを学び、実践していくのに役立てて下さい。
目次
第1部 パーソナリティの理解(パーソナリティとは;パーソナリティのアセスメント)
第2部 パーソナリティの理論(心の深層へのアプローチ;自己意識と自己概念 ほか)
第3部 ライフ・サイクルとパーソナリティ発達(愛着の発達;社会性の発達 ほか)
第4部 パーソナリティ発達の諸問題(文化とパーソナリティ;家族とパーソナリティ ほか)
著者等紹介
西川隆蔵[ニシカワリュウゾウ]
帝塚山学院大学人間文化学部
大石史博[オオイシフミヒロ]
関西福祉科学大学社会福祉学部
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