出版社内容情報
医師・心理士・哲学者による臨床的共同研究。
内容説明
本書は哲学的場所論の考え方を、医学・心理学的治療や教育相談に応用する方法を考察する試みである。したがって、考察の大枠には哲学的場所論の立場から、癒しの可能性を探るという目的がある。
目次
第1章 場所論と解釈の真理性―サンドプレイ(箱庭療法)表現解釈を通して(場所の普遍的意味に関する解釈;場所の歴史性に関する解釈;サンドプレイ表現解釈の真理性と方法)
第2章 医学的症例における場所論と癒し―総合的な症例として(症状と病歴の概要と場所論的考察の設定;心理社会的背景と場所;臨床経過と場所論的考察)
第3章 心理療法における場所論と癒し(症例の概要;心理社会的背景と場所;入院後の治療経過;場所論的視点に基づく解釈)
著者等紹介
荒木正見[アラキマサミ]
1946年生まれ。九州大学大学院文学研究科哲学・哲学史専攻科博士課程単位取得退学。哲学・比較思想・人格発達論専攻。日本赤十字九州国際看護大学教授。文学博士
入江正洋[イリエマサヒロ]
1958年生まれ。長崎大学医学部医学科卒業。愛知医科大学助教授。医学博士
荒木登茂子[アラキトモコ]
1949年生まれ。名古屋大学大学院文学研究科修士課程修了。心理学専攻。九州大学大学院教授
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