内容説明
現代の心理学の大きな進歩は、こころのなかに意識とその底にある無意識の深層を見いだしたことにあります。この無意識が、認知、欲求、感情に及ぼす大きな作用はいよいよ明らかになり、ストレスをはじめとする心理的な不安定、ノイローゼ、精神障害などの増大は、臨床心理学(職場で生じる葛藤、親子関係の問題、登校拒否など)、社会心理学(家族、教育、犯罪、交通、環境などの社会問題)などの研究対象を拡大させつつあります。本書では、21世紀を展望して、特に学際的に、生命倫理学と現代のコンピュータ社会に関する考察を加味しました。
目次
第1章 感覚と知覚
第2章 学習・記憶・思考
第3章 発達
第4章 パーソナリティ
第5章 感情
第6章 適応
第7章 社会
第8章 心と生命―その倫理的考察
第9章 現代社会とコンピュータ
第10章 縦断的分析の試み―社会心理学的・臨床心理学的枠組みから
著者等紹介
平嶋郁夫[ヒラシマイクオ]
元九州共立大学経済学部教授
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