内容説明
多数の人々の混乱した逃走状態を表す本来の意味での社会心理学的研究はあまりなされていない。方法論的にも、それから倫理的にも問題が多い分野である。そのような問題点を認識しつつも、本書では筆者がこの10年以上行ってきた緊急事態の人間行動についての実験的研究の主なものについて記述した。
目次
第1章 危機状況の人間行動に関する実験的研究の意義
第2章 危機状況における人間行動を研究するための方法並びに実験装置
第3章 危機状況からの避難行動に影響を与える諸要因
第4章 危機事態の人間行動に関する数理モデル
第5章 総括