内容説明
類まれな才能を持つデザイナー達―フィリップ・スタルク、エットーレ・ソットサス、ル・コルビュジェ、チャールズ・レニー・マッキントッシュ、アンリ・ヴァン・ドゥ・ヴェルド、ヨーゼフ・ホフマン、エミール・ジャック・ルールマン、チャールズ・イームズ―によって、単なる道具としかみなされていなかった家具が、本来の地位を取り戻した。20世紀、インテリアはまるで舞台セットのように洗練され、そして家具はセット上でスターが演じるかのような役割を果たすまでになった。本書は、家具デザインの持つそれぞれの特徴を紹介しつつ、それと同時にデザイン・ムーブメントの変遷もたどることができる。
目次
世紀末の祝祭
婦人室
主人室
スポーツ室
ホテルラウンジ
臣民の部屋
美術展内覧会
食事コーナーとハッチのある居間
憩いのしとね
フォトスタジオ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nobi
51
目次は序曲、第一幕〜第三幕、終幕とあり、登場人物としてデザイナーの列記あって観劇風。机椅子ベッドといった用途は不変でも、市民社会到来、工業化、世界大戦、戦後の禁欲主義など、20世紀の時代のうねりは無論家具のデザインにも影響し、歴史書を読むよう。今の家具雑誌に載ってそうな1859年製椅子、斬新過ぎるヒルハウスチェアは1903年作!ルールマンの個性的なマハラジャの書斎机、金属でのモワレ縞の視像生み出したプラットナーの家具、空気で膨らむ塩ビ製椅子1967年に却って時代感じたり。何て意気盛んなデザインのありよう。2023/06/21
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