出版社内容情報
お母さんねずみのミセス・マウスは、ある“おたのしみ”の準備のために、むすめのトゥーツィー・ロールとチーズ・ビッツと一緒に出かけます。その“おたのしみ”は姉妹には秘密でした。森や海辺をぬけていくうちに、ある“おたのしみ”の準備は着々と進みます。さて、“おたのしみ”とは一体なんだったのでしょうか?
およそ6~7才から
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やすらぎ
179
マウス一家の大切な一日がやってくる。私たちは小さな生きもの。どこに行くにも何をやるにも、みんなより時間がかかるから、早く行こうね。ミセス・マウスに連れられて、トゥーツィー・ロールと15分年上のチーズ・ビッツは、夕食前までに5つあるという大切なものを探しに行く。ここはどこだろう。うさぎのお家ですよ。あれはなんだろう。ラズベリーですよ。カゴいっぱいに集められていく楽しいものを、森のみんなが教えてくれる。木の葉や木の実にはいろんな形があるんだね。そして我が家に帰ってみると。幸せってあるんだね。絵本って素敵だね。2024/02/06
ひな
13
今月のぶっくくらぶより長女用その2。ねずみのお母さんが双子のねずみたちを連れてお散歩へ。散歩途中で登場する豊かな自然の恵みたちは、イラストとともに双子のねずみの可愛らしい目線で説明文がついていて、子供にもわかりやすい。きんぽうげの説明文の中の「バターが好きなのね」が良かった。散歩途中で出会う動物たちとミセス・マウスのやりとりも、最後にわかる“おたのしみ”も、15分だけお姉さんのチーズ・ビッツがトゥーツィー・ロールよりそのぶんだけ遅く起きていられたくだりも、みんな可愛らしくて温かくて、ほっこりします。2015/09/13
kiki
7
《娘の本棚》とにかく絵がカワイイ。カラーもカラフルで良いが線画も良い。母親と双子が、朝から色々なものを集めて、誕生日を祝う。それだけの話で、どこか見たことがあるとまで思ってしまうのだけれど、話をどう肉付けするか、どう見せるかで、こんなに印象が変わってしまうのだなと思う本。挿絵の中に『タマキビガイ:いそでよくみられる ちいさな まき貝』と説明がついたり、それを見た双子のと母の会話も本筋とは別に書かれていて楽しいが、読み聞かせの時は…余裕がある時だけ読んでいた。双子の名前が可愛かったな。2021/06/09
紅生姜
6
絵も字も小さくて、主人公のねずみも小さくてかわいくておしゃれで、お母さんねずみは気品があって、これで私の心をつかまないはずがない。途中から娘らはサプライズに気付いたようだが、それでもじっと聞き入っていた。サプライズパーティーのきのこのいすが気に入ったようで、何度も眺めていた。2018/12/08
まっすぐ
6
読んだあとふんわりした優しい気持ちになる絵本です。 童話館さんの配本で来ました。 おかあさんが「なぞめいたねずみわらい」をするところと、ブルーベリー、ラズベリー、ストロベリー、ブラックベリーのちがいを書いたところがお気に入り。ふしぎなさんぽのなかでの、なぞめいたおたのしみのひみつがわかるのは、一番最後。 かわいらしい絵の、なんて素敵な絵本!大人の私が読んでも明るい気分になりました。子どもに読んであげるのが楽しみです。2014/09/22