内容説明
遺伝子検査はターゲットとなる遺伝子を確定することによっていか様にでも応用が可能である。本書で取り上げた血液型の検査は、輸血の際の重要な検査項目であり、血液センター等では日常的に行われている。通常の検査では血清学的反応を応用した検査で行われるが、検査技師の業務の中でも間違いの許されない重要な検査項目である。少し手間と遺伝子検査のための承諾が必須であるが、血液型が遺伝子検査で同定できることを体験していただきたい。
目次
遺伝子検査と倫理問題
第1部 遺伝子検査法の基礎編(遺伝子の構造;DNAの一般的特徴 ほか)
第2部 遺伝子検査法の応用編―ターゲットはABO式血液型遺伝子(ABO式血液型の抗原決定基(オリゴ糖の末端構造)と関与する酵素
ABO式血液型遺伝子の構造的特徴 ほか)
第3部 遺伝子検査の実技編―ABO式血液型遺伝子解析の実際(ネットサーフィンに出かけよう!;血液細胞(白血球)からDNAの抽出 ほか)
著者等紹介
西山馨[ニシヤマカオル]
現職は神戸大学・医学部・保健学科教授
土井和子[ドイカズコ]
現職は川崎医療短期大学・臨床検査科助教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。