内容説明
1856年、ナポレオン三世統治下のフランス。当代きっての手品師アンリ・ランベールとその妻エムリーヌは、皇帝からある奇想天外な計画をうちあけられた。ランベールの手品を、イスラムの聖人よりも力のある魔術師とのふれこみで披露し、アルジェリアの反フランス勢力の力をくじくというものだ。自分の名声を確固たるものにするために、喜んでひきうけるアンリ。宮廷生活をかいまみたエムリーヌは、自分とは縁遠いその世界や、夫とは対照的なドゥニオ大佐に、戸惑いつつもひかれていく。二人は大佐の計画どおり、アルジェリアにむかう。サハラ砂漠を舞台にフランス帝国主義とアルジェリアのイスラム社会の対立をえがく。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぱに
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これ、アルジェリア行くために借りた本でペストと一二を争う面白さだった。まず、手品でムスリムを騙そうという発想が19世紀感満々で面白い。そしてアラビアのロレンスみたいなドゥニオ大佐、ちゃらかっこいい。多分エムリーヌでなくても惹かれると思う。結末気になるし、そもそもフィクションなのかノンフィクションなのかも気になるしで、添乗中にも関わらず最後まで読んでしまった。そして納得の解説。社交界の様子もリアルだし、この作品知ることが出来て良かった。2017/11/23
おふねやぎっちらこ
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召使がかわいそうだな 本当に読み終わった日は2000/06/122000/06/12