内容説明
デュシャン=カフカから発火する性愛と死の“装置”論を、ルーセル、ジャリ他が磨ぎ澄ました不朽の先鋭文学の鏡面上に乱反射させた、唯一者による“シュルレアリスムの実践”!無限の平面球形図を象る眼と思考の表象光学が、仮想現実と人造人間を体験する世紀を迎えた今、新たに解き放たれる。
目次
序 現代の神話の探求
第1部 偉大な機械主義者と彼らの機械(マルセル・デュシャンとフランツ・カフカ;レーモン・ルーセル;アルフレッド・ジャリ;ギヨーム・アポリネール;ジュール・ヴェルヌ;ヴィリエ・ド・リラダン;イレーヌ・イレレルランジェ;アドルフォ・ビオイ=カサーレス;ロートレアモン;エドガー・アラン・ポー)
第2部 独身者機械の精神屈折光学(独身者機械の変換群)
著者等紹介
カルージュ,ミシェル[カルージュ,ミシェル] [Carrouges,Michel]
1910‐1988。フランスの批評家、作家。本名ルイ・クテュリエ(Louis Couturier)。生地ポワティエで法律を学んだあとパリに出、保険会社やドミニコ会が運営する出版社に勤務しながら執筆活動をおこなった。敬虔なカトリック教徒でありながら、アンドレ・ブルトンならびにシュルレアリスムに強く傾倒。第二次大戦後から著作を発表しはじめ、シュルレアリスム研究、そして『独身者機械』で知られる。ほかにSF作品、UFO現象のドキュメンタリー、カトリック福者の伝記などがある
新島進[ニイジマススム]
慶應義塾大学准教授。専門は近現代フランス文学(レーモン・ルーセル、独身者機械文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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