内容説明
世界神、建国神、造物主としての牛、原初的な富を象徴し資本主義の暗喩となった牛、グラマラスな女性の喩えから果ては直截的な性愛の対象となった牛、身体や権力の優越性の顕現としてロラン・バルトが注目した牛、喰らい、喰らわれる牛、そしてカニバリズムの劫罰たる疫病に喘ぐ牛。ラブレーが欲し、ガーンディーが拒み、「アメリ」が揶揄され、ダンテやツェランが幻視した、億千万の牛を巡るミーノータウロスたる人類のイマジネーションの旅。
目次
太初に牛ありき
牛取引
乳房と陰門
肉と血
ミルク
皮と毛
目
反芻の幸福
牛飼い
「モー」
柵の彼方
聖なる牛
邪悪なる牛
世界週末の牛
著者等紹介
ヴェルナー,フロリアン[ヴェルナー,フロリアン][Werner,Florian]
1971年ベルリン生。作家、ジャーナリスト。テュービンゲン大学PhD
臼井隆一郎[ウスイリュウイチロウ]
1946年福島生。東京大学名誉教授、帝京大学外国語学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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メルセ・ひすい
4
15-80東大名誉教授の…★牛っ世界神、建国…造物主としての牛、原初的な富の象徴!キャピタリズムの暗喩?グラマーな♀の直截性愛ふふっロラン・バルトとしての身体・権力の優越顕現!は牛。喰としての牛っカニバリズムの劫罰、疫病に喘ぐ。ラブレーが欲し、ガーンディーが拒み、「アメリ」が揶揄され、あのっダンテやツェランが幻視した。億千万の牛関連のミーノータウロスたる人類のイマジネーションの旅路およそ1万年前から家畜化されてきた牛は、人類の生活にどのような影響を与えてきたのか。創世神話から現代までの旅路 2011/11/06
takao
0
☆牛と豚の違いは?2017/07/22
メルセ・ひすい
0
源 12/272011/12/06