内容説明
「穢れない」という修辞を受けるのは内奥なのか、それとも外見なのか?「不浄」という思考のゆくたては?生理学的見地から説き起こし、先史から現代までの宗教、医療、美容といった人間生活のあらゆる局面で口にのぼる「きれい」という初原的な概念の移ろいを追う。
目次
第1章 生物としての身体
第2章 化粧
第3章 ギリシアの衛生
第4章 ローマ風呂
第5章 禁欲
第6章 中世の道徳
第7章 プロテスタント的養生法
第8章 清潔は市民の美徳
第9章 健康十字軍
第10章 美しい身体
著者等紹介
スミス,ヴァージニア[スミス,ヴァージニア][Smith,Virginia]
エディンバラ大学MPhil、ロンドン大学ウェルカム医学史研究所Ph.D.。予防医学の歴史研究に多数の業績があり、現在、フリーランスの歴史家及びロンドン熱帯医学衛生研究所研究員として、化粧、スパ、現代の保健政策の研究を行っている
鈴木実佳[スズキミカ]
1962年生。東京大学イギリス科卒。ロンドン大学クイーン・メアリ&ウェストフィールド・コレッジPh.D.。現在、静岡大学人文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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