内容説明
女海賊とは、肩で風を切る無法者だったのか、貧困の深みからはい上がろうとする孤独な浮浪者だったのか。半ズボンをはいたワイルドで狂暴な美女たちだったのか、それとも荒波さわぐ大洋の上で金貨をもう一枚かせぐためにペチコートをまくる疲れた売春婦だったのか。因習にとらわれない自由人か―それとも子供をみごもり、船酔いに苦しみ、梅毒にかかった母親だったのか?本書は、1992年から1994年にかけて、海で働く女性を対象とした大きなプロジェクトの一部としてまとめられたものである。
目次
第1部 概論(ユートピア好きのマゾヒストが夢見る女王様―女海賊という概念;熱い話題へのクールなまなざし;男の中の女たち;大洋の吠える女たちを探し出す)
第2部 指揮する女戦士たち(アルテミシア:忠告者か女戦士か;武器と情事:アルヴィルダ;「アイルランドの海賊女王」グレイス・オマリー)
第3部 生きるために働く(時と場所が一致したとき;犯罪者、コミューンの住民、それともセクシーな女たち?;ジョリー・ロジャーの旗のもとに生きる;船乗り、売春婦、剣をふるう暴れ者)
第4部 中国の女海賊(鄭一嫂:事実とフィクション;戦士のジャンクと人形の家の間に)
第5部 現代の女性と海賊行為(ファックスと高速船外モーター付きボート)
著者等紹介
スタンリー,ジョー[スタンリー,ジョー][Stanley,Jo]
リバプールの労働者階級出身。社会主義フェミニストで、女性の労働や表現をテーマに作家活動を行なっている
竹内和世[タケウチカズヨ]
1941年、神奈川県に生まれる。東京外国語大学スペイン語科卒業。社団法人ラテン・アメリカ協会研究員を経て、現在翻訳家
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感想・レビュー
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