内容説明
編者たちはNPO団体による助け合い、ふれあいの普及に努めてきたし、それは活動者や利用者の心にいい知れない豊かさを生み出してきたことは確かなのであるが、そういった団体の組織的活動によらず、自然で形もまったく定まらない助け合いの社会をどう生み出せばよいか。編者たちが見つけた新しい道は、これまでのように助ける側に働きかけ、助ける活動を普及する道のほかに、助けられるときの心理に着目し、助けてと言いにくい壁を取り払い、助けられやすい社会にしていくという方法である。そういう着眼点で見ると、これまで見えなかったことがいろいろと見えてくる。本書には、そういう新しい発見が、たくさん書かれている。
目次
「助けて!」と言うことのむずかしさ
「助けて!」と言える福祉づくりへの提案―四つの柱
助けられも立派な福祉行為。助けられる側にその自覚と技量を。助ける側も「助けられ」学習を
だれでも微弱な電波を発信していた。こちらの受信能力を高めよう
より強力な電波を発信できるよう誘導するシステムづくりも
「ニーズ発信下手さん」をとりまくさまざまな人材
サービスの提供側だって微弱な電波しか発信していなかった
何よりもまず受け手の誇りを守るサービスを
「助けて!」と言えるための70の提案
著者等紹介
堀田力[ホッタツトム]
1934年京都府生まれ。京都大学卒業。1961年検事任官。大阪地検特捜部検事、在アメリカ合衆国日本大使館一等書記官、東京地検特捜部検事などを歴新。東京地検特捜部時代ロッキード事件を担当。1991年最高検察庁検事を最後に退職弁護士登録。さわやか法律事務所、さわやか福祉推進センター開設。1995年3月さわやか福祉財団設立。現在同理事長
木原孝久[キハラタカヒサ]
1941年東京生まれ。早稲田大学第一政経学部卒業。救護施設、点字図書館職員、福祉・医療関係雑誌編集記者、中央共同募金会等を経てフリーに。現在「わかるふくしネットワーク」を主宰し住民流福祉のあり方を追求。月刊「元気予報」発行
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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