内容説明
インターネットは、まさにグーテンベルクに始まる印刷術の普及に匹敵する、人類史上における「もう一つの銀河系」に成長しつつある。我々はその優れた柔軟性と適応力を生かし、個人と外部世界との新たな結合を発展させつつ、情報の氾濫と悪用がもたらす乱気流への失墜を避けることができるか。「技術は社会的実践によって変化する」との確信の下、その草創、現在、将来にわたり、独自の視力でITの全域を俯瞰した名著、待望の翻訳。
目次
ネットワークはメッセージである
インターネットの歴史から見えること
インターネットの文化
eビジネスとニューエコノミー
バーチャル・コミュニティとネットワーク社会
インターネットと政治1―コンピューター・ネットワーク、市民社会、国家
インターネットの政治2―サイバースペースにおけるプライバシーと自由
マルチメディアとインターネット―収斂の先にあるハイパーテキストとは
インターネットの地理―ネットワークされる場所
グローバルなデジタル・デバイド
結論 ネットワーク社会の挑戦
著者等紹介
矢澤修次郎[ヤザワシュウジロウ]
現職、成城大学社会イノベーション学部教授。専攻は情報社会学、社会運動論、社会学理論・社会学史、政治社会学
小山花子[コヤマハナコ]
現職、青山学院大学国際政治経済学部助教。経歴:日本学術振興会特別研究員、青山学院大学非常勤講師。政治学博士(ニュースクール・フォア・ソーシャルリサーチ、2007年)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
きをふし
2
【動機】Kaitekiさん経由。【内容】インターネットの文化や社会について、ビジネス、政治、コミュニティ、マルチメディアなどのさまざまな観点から考察している。【感想】ネットの自由の文化ができるまでを研究者、ハッカー、起業家、(SFとかの趣味の)愛好家の、四つの文化の関わり合いで論じるのがおもしろかった。話題が広いのでこの本すべてを楽しむのは難しそう。2013/07/12
あみだ
1
ゼミで。ざっと読んだだけだったけどデジタルデバイドが日本での世代間ということだけでなく、世界の中でも人種や地域、教育年数などによって引き起こされる、というようなマクロな視点を与えてくれた。ただ、インターネットは目まぐるしい進化を遂げている為に2006年の本でも内容と見解に古さを感じてしまったな〜2014/10/19
大きなお友達
1
フランスミニテルとかマニアックな話については別途説明が必要なような気がします。
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- 和書
- コンビニ人間 文春文庫