内容説明
戦後、社会大変動の時期、民主化推進をめざし、農村研究を核に「現実科学」としての社会科学の展開を主導した、その営為と業績を再検討することは、今日社会に濔漫する閉塞感を前進感覚に転化させる、一動因となるだろう。
目次
第1章 生涯と時代的背景(社会学との出会い―六高時代;社会学方法論の研究―大学時代;中国農村の研究―大学卒業から終戦まで;農村民主化の社会学;社会調査の組織化;東京大学における活動;社会保障と大学生協同組合―定年後の活動)
第2章 研究の特質(研究の広がり;福武社会学と中国農村調査の意味;社会学と現代的課題;農村民主化の課題と村落社会結合の類型;組織的な農村調査と農村社会の構造分析;社会調査法の導入と実践;村落構造と村落共同体;経済成長の進展と農村・地域社会研究;社会学研究の組織化;二本社会学の国際化の推進;社会保障制度への提言;おわりに)
第3章 戦後日本社会学の展開と福武社会学(戦後日本社会学の発展における福武の役割;農村社会学における福武の位置;「構造分析」とその継承)
資料
著者等紹介
蓮見音彦[ハスミオトヒコ]
1933年東京に生まれる。東京大学文学部社会学科卒業、東京大学大学院社会科学研究科修了。東京女子大学専任講師・助教授、東京学芸大学助教授・教授、東京大学文学部教授、東京学芸大学長、和洋女子大学人文学部教授・学長を経て、東京学芸大学名誉教授、和洋女子大学名誉教授。農村社会学、地域社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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