内容説明
多文化共生を必須とする現代において、公教育としての宗教教育に求められるのは、宗教的人格の陶冶とともに、あらゆる宗教の多様性を包括する統一的枠組みの構築と、宗教間対話の方法の深化であろう。歴史の進展を通じ次第に非宗派的性格を顕著にしてきたアメリカ宗教教育の史的研究と、多様性調和の原理である「帰一」思想を基盤とする成瀬の営為分析を柱に、この問題を追究・考察した本書は、今後の宗教教育の在り方に大きな示唆となる力作である。
目次
本研究の課題と意義
第1部 アメリカ国民形成の道徳的・宗教的伝統
第2部 コモン・スクールの宗教的基盤とプロテスタント的人間形成
第3部 アメリカのプロテスタント大学における人間形成
第4部 成瀬仁蔵の帰一思想と教育
多元社会における宗教と教育
著者等紹介
大森秀子[オオモリヒデコ]
広島県生まれ。青山学院大学大学院文学研究科教育学専攻博士課程単位取得退学。現在、青山学院大学文学部教育学科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
-
- 和書
- 高い城の男 ハヤカワ文庫