内容説明
世界を風靡した理念の虚実と現代大学の新使命。それは近代大学に害毒さえ流してきた、現実無視の固定観念なのか?それとも今なお擁護されるべき、積極的意義を孕む思想なのか?「フンボルト理念」とは後生創作された神話だとするパレチェク仮説を検証すると共に、フンボルトの原論文、その構想現実化の実態と世界への影響等、実証的に検討・解明し、さらに今日の大学の実態に即してその進むべき方向を照射した渾身作。
目次
1章 学長フィヒテの運命
2章 フンボルト型の大学とは?
3章 学生は何を体験したのか
4章 教師はどうして選ばれたのか
5章 アメリカへのドイツ・モデルの移植
6章 日本へのドイツ・モデルの移植
7章 なぜドイツの大学は凋落したのか
8章 フンボルト理念の終焉?
著者等紹介
潮木守一[ウシオギモリカズ]
桜美林大学大学院国際学研究科招聘教授。1934年神奈川県横須賀市生まれ、1957年東京大学教育学部教育学科卒業、1957年東京大学助手、東京学芸大学専任講師、名古屋大学教育学部助教授、同教授、同学部長、名古屋大学大学院国際開発研究科教授、名古屋大学附属図書館長など経て、現職にいたる。この間、文部省中央教育審議会専門委員、経済企画庁国民生活審議会委員、文部省大学設置審議会専門委員、大学基準協会基準委員、文部省大学審議会特別委員、ユネスコ国内委員会委員、日本学術会議会員、国際協力事業団ベトナム初等教育整備計画国内支援委員会委員長などを歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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