進路形成に対する「在り方生き方指導」の功罪―高校進路指導の社会学

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  • サイズ A5判/ページ数 191p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784887137998
  • NDC分類 375.2
  • Cコード C3037

内容説明

生徒自身による「主体的な進路選択」という美しい理念が、反面、「不本意入学」「終わりなき自分探し」等を多発させている現状を見据え、教師による現実的で有効な「在り方生き方指導」を臨床的スタンスで追求。豊富なデータに基づく社会学的アプローチによる労作。

目次

序章 問題の所在
第1章 学校教育における進路指導の歴史的変遷―「在り方生き方指導」への転換をめぐる背景
第2章 進路指導研究の知見と課題―本書における進路指導とそのアウトプット
第3章 調査の分析枠組み
第4章 「在り方生き方指導」の取り組みに関する実態―A県における1999年度・2004年度調査を通して
第5章 進路意識に対する「在り方生き方指導」の効果―進路指導の変換による教育アスピレーションの変容
第6章 進路選択に対する「在り方生き方指導」の効果
第7章 「在り方生き方指導」の功罪―「在り方生き方指導」の改善点
終章 課題と展望

著者等紹介

望月由起[モチズキユキ]
横浜国立大学大学教育総合センター准教授。1969年東京生まれ。お茶の水女子大学家政学部卒。同大学院人間科学研究科で人文学修士号取得。同大学院人間文化研究科博士後期課程単位取得満期退学後、博士号(学術)取得(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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Toshi_S s2

1
「受験指導」への批判を影として登場した「在り方生き方指導」に焦点を当て、その概念的整理、普及の程度、効果の測定を実証している。進路指導については理念に関する論議が盛んな一方で、その実態を捉えるデータの蓄積が遅れており、この部分に踏み込んでいった本書の意義は大きい。生徒の主体性を重んじる「在り方生き方」指導には中下位校の高校生に劣等感を抱かせにくいところにメリットがあるが、向こう見ずなアスピレーションを実現の手段は脇に置いて加熱してしまっている点で改善の余地があると著者は指摘する。2012/12/23

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