目次
1 チョーラ朝黎明期の美術(チョーラの地、そしてその歴史;チョーラ朝以前の寺院建築;チョーラ朝初期の寺院;チョーラ朝初期と同時代の寺院)
2 一大王国の樹立と巨大寺院の登場(不動の巨大王朝へ;タンジャーヴール ラージャラージェーンシュヴァラ寺院;ガンガイコンダチョーラプラム ラージェーンドラ・チョーリーシュヴァラム寺院;チョーラ朝とブロンズ像)
3 チョーラ世界の完成に向かって(チョーラ朝盛期の翳り、そして王朝の終焉へ;チョーラ朝後期の寺院;チョーラ寺院の彫刻で読む『ペリヤ・プラーナム』と『マハーバーラタ』)
著者等紹介
袋井由布子[フクロイユウコ]
1967年、東京生まれ。成城大学大学院文学研究科(美学・美術史専攻)修了後、1993年よりインド政府給費留学生としてタミル・ナードゥ州マドゥライ・カーマラージ大学、さらにマドラス大学に在籍。2003年、マドラス大学より博士号を取得。2000年以降、和光大学(オープンカレッジ)非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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イツシノコヲリ
2
南インドにおいて栄えたチョーラ朝の美術を扱っている。最初に王朝やヒンドゥー教寺院建築の簡単な解説があり、その後寺院の詳細をみていく。ヒンドゥー教寺院の彫刻にまつわる多くの説話について知ることができる。チョーラ朝はヒンドゥー教だけではなく仏教も保護した記録があるとは知らなかった。また舞踊する女性というものもインドでは大きな存在ではあったという。巻末に索引もあり読みやすくてヒンドゥー教寺院の入門書としては良かった。2023/12/19
paxomnibus
1
良書。チョーラ朝と周辺諸国の興亡が地図と共に端的に書かれていて歴史をざっと俯瞰できる。寺院の建築に関する用語説明も、配置されている彫刻の場所も、神像が取っているポーズの名称及び由来の解説も明確。彫刻の芸術性への言及は観察眼鋭く、退屈な物と生命力あふれる像の違いに触れる。映画でよく見るココナツを割る儀式は、何か始める際に物事が障害なく進むようガネーシャ神に祈ることの替わりだそうだ。割る前の堅いココナツは障害と見立てられるが、真っ白な中身や豊かな水分は「浄化」として作用するそう。ココナツがインドで重要な理由。2025/02/10
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