内容説明
日常の世界で私たちが用いる能力、すなわち感覚から意志的運動までにわたる諸能力の駆使により、私たちは、自らの内部・外部に様々な“現われ”の出現を経験する。それら“現われ”相互の連関を探り、秩序づけるビランの営為は、その独自の身体論と相まって、優れて今日的であることを説き明かした気鋭の労作。
目次
第1部 ビラニスム以前(諸学の統一という理念;習慣論における“現われ”の分節;トラシとの「戦い」)
第2部 ビラニスムの基本的諸概念とその連関(諸事実の分類と根源的事実;努力の二つの様態と固有身体の経験;反省的諸観念)
第3部 ビラニスムにおける認識の諸体系(触発的体系―自我と生命の交錯;感覚的体系―“私”の目覚め;知覚的体系の記述―日常的世界の構築 ほか)
著者等紹介
村松正隆[ムラマツマサタカ]
1972年東京都に生まれる。2001年東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。跡見学園女子大学マネジメント学部生活環境マネジメント学科助教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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