内容説明
戦前期、わが国の英語教育、とりわけ職業系諸学校のそれは、高い実施率、豊富な教材、教員の充実等、予想以上に高度なレベルにあった―未だ一般に知られざるこの実態を、ぼう大な資料を通じて明らかにし、関係者の生の証言で補強した労作。小学校教育への導入やコミュニケーション重視等、現在の日本が抱える問題にも具体的な示唆を与える、関係者必読の研究。
目次
第1章 問題の所在と研究方法
第2章 中学校・高等女学校における英語科教育の展開過程
第3章 実業学校の英語科教育
第4章 師範学校の英語科教育
第5章 高等小学校の英語科教育
第6章 実業補習学校・青年学校の英語科教育
第7章 陸海軍系学校の英語科教育
第8章 職業系諸学校における英語科教育の特徴
著者等紹介
江利川春雄[エリカワハルオ]
1956年埼玉県に生まれる。1976年国立小山工業高等専門学校機械工学科卒業。1984年大阪市立大学経済学部経済学科卒業。1992年神戸大学大学院教育学研究科修士課程(英語教育専攻)修了。1993年国立鈴鹿工業高等専門学校講師。1996年国立鈴鹿工業高等専門学校助教授。1998年和歌山大学教育学部助教授。2003年和歌山大学教育学部教授。2004年広島大学より博士(教育学)の学位取得。現在、日本英語教育史学会副会長、神戸英語教育学会副会長、中部地区英語教育学会運営委員、和歌山英語教育研究会会長など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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